最初に出会った子どもはこう言った。
「初めましてスーパーマン!ずっとあなたを尊敬していたんですよ!うわあ、本当に空を飛べるんだ!凄いや!!」
次に出会った少年はこう告げた。
「あんたがスーパーマン?噂はボスから聞いてたよ。空を飛べるって…へえ、嘘じゃなかったんだな。初めて見た」
最後に出会った少年は、こう述べた。
「ああ、初めましてスーパーマン。色々と聞いているが、うちのボスをよろしく。…ああ、やっぱり調査通りだな……」
「ブルース。あの、ロビンの事なんだけど」
3人目のロビンことティムが階段を上がってから、クラークはそっとブルースに囁いた。
「何か問題でもあったか?」
「いや、問題と言うか」
「早く言ってくれ」
流石に気に留めるのか、ブルースは微かに眉を顰める。ロビンの足音が完全に消えたのを確かめて、クラークは、気になっていた事を口に上らせた。
「…代を重ねるごとに、強くなってないかい?」
「……」
答えよりも、答えまでの微妙な間の方が、彼の同意を示していた。
「昨今の子どもはクールなんだ」
「…そうだね」
2人は頷き合う。どちらの脳裏にも「4代目になるとどうなるのか……」という疑問が渦巻いていたが、それが口に出される事はなかった。